« 「小田原城址公園の夜間採集で得られたカミキリほか」を発表しました! | トップページ | おサイホ終了! »

2014.04.17

小保方晴子さん、がんば!(6)

以下武田邦彦先生のHPより

STAP事件簿17 STAP細胞が無くても論文は立派

自然科学の論文は、時に新しいことを示したものに「価値のあるもの」、「立派なもの」、「成立するもの」がある。用語はなかなか適したものがないので、最初に「定義」を示しておきたい。

「価値がある」というのは、論文としても立派であり、最終的に学問や人間社会に有用だったもの。
「立派なもの」とは、論文としては新しい見方を示しているが、最終的には学問の進歩に大きな貢献はできなかったというもの。
「成立する」というのは、論文としての要件が整えられていて、査読委員が査読(審査)したときには「価値がある可能性がある」と認められたもの、である。

結論を言えば、STAP論文は、今のところ、「価値があり、立派で、成立する」と考えられる。でも、日本社会はいま、「価値がなければ成立しない」と言っている(STAP細胞があったら論文としてOK)ようだ。

私は現在、「価値があるかどうかは少し長い目でみなければならないが、立派な論文であるのは間違いない。もちろん、査読を通っているのだから成立する」と考えているが、世論は「価値がある」と「成立する」を混同しているようだ。

ひとつ例を取ろう。
天動説(天体は地球の周りをまわっている)という考えだったころ、一人の学者が小さくできたばかりに望遠鏡で星を観察したら、奇妙な動きをする星が数ケあった。その動きを数式にして検討したところ、「私たちの地球はある星のグループに属していて、その中心は木星だ」という論文を出したとする。

それからしばらくして、その論文を見た若い学者が、計算間違いがあるのではないかと思って、もう一度、計算してみたら、式の立て方に一部問題があり、どうも「太陽が中心ではないか」との見解を発表した。

それから300年たって、人類は人工衛星を打ち上げ、太陽系の外から写真を撮ってみると、太陽の周りに地球も木星もまわっていることが確実に分かった・・・学問はこのように進む。

この時、最初に「間違った論文」を書いた人が学者として偉いのか、それとも計算式の間違いを発見した人が偉いのかはむつかしい。もともと星を観察して、地動説に疑問を持ち、不完全だがそれを指摘した人がいないと、計算した人は望遠鏡で見ていないこともある。

自然は人間より大きくてすぐれている。だから、自然を研究するときには最初から「自然は人間の知恵より大きく複雑だ」と言うことが前提だ。だから自然科学者は謙虚である。

STAP論文では、「外部からの刺激で細胞が初期化されることがある」と言う指摘だけで十分で、その作り方などは全く必要がない。そんなことを求めたら、人工衛星が打ちあがるまで、地動説を出すことができないということになる。

もしSTAP細胞があるなら、論文は極めて高い価値を持ち、もしSTAP細胞がないか、何の役にも立たず、学問的な意味もなければ、立派な論文と言うことになる。いずれも論文を取り下げるとかそういう問題ではないし、研究者の資質などはすでに立派であることは証明されている。

(平成26年4月16日) 武田邦彦

~(C)武田邦彦 (中部大学)~

 

武田邦彦 (中部大学)
STAP事件簿17 STAP細胞が無くても論文は立派:
http://takedanet.com/2014/04/post_5b45.html

 

Obokata Lab/Cellular Reprogramming
小保方宛てに直接ご連絡頂いた皆様へ:
http://www.cdb.riken.jp/crp/news2014.1.31_1.html


報道関係者の皆様へのお願い:
http://www.cdb.riken.jp/crp/news2014.1.31_2.html


トップページ:
http://www.cdb.riken.jp/crp/index.html

 

左サイド・バーの「バックナンバー」という文字をクリックすると…一番最初の時から、記事を書いた「年月」がすべて表示されます.「年月」をクリックすると記事が表示されます.

 

|

« 「小田原城址公園の夜間採集で得られたカミキリほか」を発表しました! | トップページ | おサイホ終了! »

MISC」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/93179/59484326

この記事へのトラックバック一覧です: 小保方晴子さん、がんば!(6):

« 「小田原城址公園の夜間採集で得られたカミキリほか」を発表しました! | トップページ | おサイホ終了! »