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2016.05.17

冨田勲氏との仕事の思い出

前回の記事「2016.05.11 冨田勲さん…安らかに...」の通り、息子さんの冨田勝氏作詞・作曲・唄のアレンジをさせていただいて、シンセサイザーを冨田勲氏が入れてくださることになりました.

唄入れの時かトラック・ダウンの時かどちらかの時に楽曲「20回目の結婚記念日」の、冨田勲氏によるシンセサイザーの演奏・録音が仕上がってきました.
その時に冨田勲氏は…「シンセサイザーを入れるためにクリック音をまず入れなければならず、かなり大変だった」
と仰っていました.

そう、この曲はテンポが何度か変わるためにドンカマなしで、私の棒(指揮棒)でレコーディングをしていました.
ドンカマとは、レコーディング時にテンポをキープするために、クリック音というか、カウベルなどの音色で一定の間隔で鳴らしておく音のことで、プレーヤーはこのドンカマを頼りに演奏・ダビングをする.(下記参照)

 

このドンカマが無いと、楽器のダビングがた~いへん!

ヽ(◎へ◎ )☆\(^∀^;)/ ヒトゴトヂャナイッツ~ノッ!

 

演奏を合わせるのに少しずつやっては止め、の繰り返しになり、時間もスタジオ代もえらいことになってしまう.

 

冨田勲氏がシンセサイザーを演奏するためには、まずドンカマ(またはクリック音)を入れなければならない.
たとえば4分の4拍子の時には、1拍にひとつのクリック音を鳴らすので、1小節に4つの音を入れる.(いわば、メトロノームです)

今回はクラシックのように指揮棒で演奏しているため、1小節目の次の小節のテンポが同じとは限らない.
そのため全部の小節の、それぞれのテンポに合わせて1拍ずつ音を入れなければならない.
しかも、この曲は6分40秒以上もある!

いったいその作業にどれくらいの時間を費やされたことかと思うと、本当に申し訳ないという気持ちになりました.
それが終わってから、やっと本来のシンセサイザーの音を創って演奏・録音していくのだから...
音を持って来ていただいた時には、冨田勲氏は…ブーブー言っておられました.(笑いながら)

 

でも、出来上がったシンセサイザーの音は、紛れもなく、素晴らしい「富田勲ワールドのサウンド」でした!(敬称略)

もう1曲お願いしなければならなくて、いやだいやだと仰いながら快諾(?)していただいたと記憶しています.

 

富田勝氏の詞も曲も唄もすばらしく、そこにお父さん…冨田勲氏の音の空間が拡がって...聴く度に涙がこぼれます.

 

レコードには入っていませんが、出だしにアコースティック・ピアノを弾いておられる倉田信雄の「いきまっせぇ」という小声が、これから大作が始まるという思いが込められているようで、これまた胸を打ちます.

 

「ドンカマ」とはなんですか?:
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/1376967.html

ドンカマチック - Wikipedia クリック

 

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