あははの病室(2)
当ブログ 2010.01.22 の記事を転載
あははの病室(2)
空いていた、おらの向かい側のベッドに、一見、見た感じが…そっち系の(?)ちょっと危なげな人が入ってきた.
すぐに家と友人に電話して、あいさつは会釈だけにして会話はしない様に伝えた.
その後、向こうでカーテンを閉めたので、眼は合わさずにすんだ.
尿瓶の老患者のところには、ずいぶんと見舞客が訪れる.
老患者は、その都度、あのセンセ風の話し方.
尿瓶の老患者「いぇね、なんとかかんとかでしてね、なになにがどーしましたらどーのこーのでしてね・・・」
危なげな患者「うっるせーじじぃだなー」
尿瓶の老患者と見舞客の会話は続く.時に大声で笑って...
危なげな患者「うっるせーなー.首絞めるぞ!」
尿瓶の老患者と見舞客の会話…少し小声になる.でも会話は続く.
危なげな患者「あしたの朝首絞めるぞっ!」
尿瓶の老患者と見舞客の会話…ひそひそ声になる.でも会話は続くょ、どこまでも.
v(^∀^ )☆\(^∀^; センロカ!?
危なげな患者「はやく死んじまぇ!」
尿瓶の老患者と見舞客の会話…ついに身振り手振りになる.
「じゃぁね.また来ます」
と、かすかに聞こえる声を残しながら見舞客は帰っていった.
見舞客が訪れる度にこのパターンだった.
ある時、おらの左隣の老患者のところへ看護師さんが来た.
痰を吸引すると言う.
看護師「あー、チューブを噛んじゃダメでしょ、吸引できなくなるからッ!」
老患者「・・・・・」
何回やっても噛んでしまうみたいで...
看護師「もう.しょーがないから鼻から吸引するからね」
キュルキュルキュル、ガ~...
老患者「(大声で)痛ぇ~~~っ!.何すんだおぉ~っ!」
危なげな患者「殺しちまぇ!」
(つづく)
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